中古ギターのメンテナンスとカスタマイズ、Playtech TL250Ⅱ編 その1

久しぶりに(ジャンクではない)中古ギターを買いました。タイトルにありますようにPlaytech の TL250Ⅱというモデルです。

いまや安ギターの代名詞となったPlaytechですが、私の記憶が確かならTL250Ⅱの発売当時の通常売価は6980円だったと思います。
サウンドハウスのオリジナル商品なので価格設定はサウンドハウスが自由に決められるのでしょう、セール時にお値段が下がったりもしました。
最も安かった時で4980円まで下がったと記憶しています。私はその時に買いそびれてしまい、数年経ってやっと中古で購入できる縁に巡り会いました。

「ジャンクではない」とはいえ整備済みというわけでもないので、汚れを掃除したり等の作業は必要なのですが、一部が壊れてたり部品が欠品していたりといった大きな欠陥がないので私的には普通の中古ギターという扱いです。

ご覧のようにちょっと変わった形状のギターでして、ピックガードの形状もあってか一見するとシンラインのテレキャスっぽくもあるんですが、よく見るとトンデモナイ!シンラインとは全然違う独特な形状をしていますね。

ヘッドストックも変わった形状です。

ペグは最近の安ギターの定番、ギア比が1:14のロトマチックペグです。造りはともかく、ずれることなく真っ直ぐ並んでいるので及第点。酷いギターだとズレてるからねぇ。

指板は貼りメイプルです。
メイプル指板の他にローズ(っぽい茶色い)指板のモデルも展開していますが、メイプル指板の方が評価は良いみたいです。

ナット幅は42mmでネックは普段触っているストラトモデルと比べるとちょっと厚みがあって太く感じます。薄いサテン塗装ですがサラッとしていて個人的には弾きやすいと思います。好みです。

フレットの減り具合はご覧の通り。まだまだ十分活躍してくれそうです。

サドルは6連サドルでオクターブチューニングには困らなそうです。

弦は裏通しではなくてブリッジの後部から張るタイプ。いわゆるトップロードと呼ばれるタイプですね。
このタイプは珍しいと思いきや、実は現行のSquier Affinity Telecasterもこのタイプのブリッジを載せていますな。
 お値段の安いBullet Telecasterは裏通しなのに、上位モデルであるAffinity Telecasterがトップロードなのは面白いよね。

 Bullet Telecaster
Affinity Telecaster
上がBullet、下がAffinity

一般的な裏通しのテレキャスターだと弦のテンションが結構高めで太めの弦だと厳しかったりするのですが、このタイプのブリッジなら11-49でもいけそうかしら?

フロントピックアップが一般的なテレキャスのピックアップなのに対して、リアのピックアップは2本のボルトで固定されています。

2ピックアップなのでスイッチはトグルの3way。

メタルノブは中身が樹脂の安っぽいタイプ。まぁお値段を考えるとこの辺は仕方がありません。


画像を交えて一通り見てきましたが、新品販売時のお値段を考えると悪くないです、このギター。

ポジションマークが僅かにズレていたりとか塗装の質が良くないとか高級感の欠片もないとかアラも目立ちますが、パーツは真っ直ぐ付いているしフレットの処理もキチンとされているし、悪くないどころかむしろ凄くお買い得なんじゃないでしょうか。この形が気に入るならという条件付きではありますが。

今後はとりあえず各部の清掃とメンテナンスをしてから、ペグをもっとマシな物に交換したいと思います。
できればピックアップとブリッジorサドルも交換したいところですが、安くて質の良いものが入手できるといいなぁ。

いずれ「その2」に続きます。


コロナ以降お値段が上がってしまいましたが、まだ僅かに在庫があるようです。気になっている方はお早めに。

TL250II Maple Orange
TL250II Maple Orange
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