例によってジャンクギターです。ジャンクの理由はステッカー&ステッカー跡・1弦が切れているetc
元が安ギターなので、整備して売ると値段の付けようが無くなってしまうのでしょう、たぶん。
Elioth=エリオスというブランドは2010年代前半頃に楽天市場で売られていたブランドです。既存の流通ルートを通さずメーカー直売にすることでお値段を抑えた的な売り方をしていました。
エレキのみならずアコギも作っていて、コスパの高さで結構な人気でした。某巨大掲示板には専スレが立てられ、肯定的・否定的双方のレスが飛び交いなかなかの勢いでスレが埋まっていたのを覚えています。
ストラトタイプは3モデル存在し、上位モデルのS505はアッシュボディにダンカンのPUが奢られていながら4万円台と驚異のコスパでした。
が、今回購入したのは中位モデルのS305です。
S305の特徴を挙げていくと、まずヘッドの画像でローラー式のストリングガイドが確認できますね。
いざ購入しようと思うと一般的なカモメ型や樽形と比べてお値段がお高いんですよ、ローラー式のガイドって。なので最初からこれがついているのは何気にうれしいです。気に入らなければ変えちゃばいいし。
PUには「SNYDER-MAX」のロゴが見えます。SNYDER-MAXってどんなメーカーでしょ?
ググってみてもエリオス以外の採用例が見当たらないのよね。適当なPUに適当な名前を付けただけなのかしら?
当時のスペック表を見るとアルニコマグネットらしいのですが、これはバラしてから確認してみたいと思います。
ブリッジはウィルキンソンです。ウィルキンソンの中でも廉価なコストダウンモデルですが、よくある6穴ブリッジと比べたらこれでも十分。
アームは付属していませんがネジ類の欠品は無いようなので一安心。
ペグにはJIN-HO KOREAの刻印。JIN-HOはウィルキンソンペグを作っているメーカーですな。
http://www.jinhomusic.com/wilkinson/wilkinson.html
つまみを回した感じは悪くないので分解してオーバーホールできるならこのまま使いたいところ。
当時のスペック表を見るとナットは牛骨だそうです。見た感じも確かに骨っぽいです。削ってみれば匂いで判断できるのですが。
ナット幅はオーソドックスな42mm、指板のRは結構な真っ平らです。ネックの厚みが適度にあるのでまだ良いのですが、これでネックが薄かったら購入していなかったかも。
アルニコのPUやウィルキンソンを見ていると当時の価格である1万円が「嘘でしょ?」と思えてしまうのですが、バックパネルの取り付けがゆがんでいることに気づいてしまえば「あぁ安ギターだな」と納得してしまいます。
ですが現在の1万円クラスのギターの出来の良さと比べると当時の1万円クラスは大ハズレが多かった記憶があるので、当時としては当たりの部類だったんだと思いますよ、エリオス。
もちろん昔は個体差が激しくもあったのでエリオスでもハズレを掴まされた方はたくさんいらっしゃると思いますが。
とりあえず外観の画像だけ撮ってざっくりとレビューしましたが、時間が出来たらバラしたり掃除したりしながら細かいところも見ていきたいと思います。