ジャンクギター Elioth S305 分解編

先日購入したElioth S305を分解してみます。

ウィルキンソンのブリッジ。サドルを含めた重量は266グラム。ブロックは鉄ではありませんでした。メッキに点錆はありますが掃除すれば問題なく使えそう。アームは使わないので無くてもいいか。

ネックポケット、ネックともに印字などは無し。ネックポケットの一部には厚めの塗装が乗っているので剥がしたいところ。
ネックのジョイントボルト穴がネジ切られています。この辺が安ギター。

よく見るとペグの並びが乱れていますね。この辺も安ギター。
キレイに一直線にするにはビス穴を開け直す必要があるから面倒なのよね。安ギターといえどもこういうところの手抜きや雑さは許しがたい。

ここも塗装されています。
表面を処理しないでササクレたまま塗装しているのでガザガザです。塗料が溜って固まっている箇所もあります。

キャビティはHSH。背面同様に塗装されいて処理は雑です。
ポットやスイッチが収まる場所だけ導電塗料が塗られていますが、アースがとられていないので意味が無いよね。

ピックガード裏にノイズ処理はされていません。

S305のピックガードは面白くて、1プライの白いピックガード上に2プライのピックガードが乗せられているんですよ。疑似3プライとでも言いましょうか。
パーロイドが好みじゃ無ければホワイト1プライのピックガードだけでも使えるのですが、メーカーとしてはそういう使い方を想定していないのかもしれません。なぜなら1プライのピックガードの処理が雑すぎて汚いんですよ。ネックポケット辺りの断面なんて小学生が図工の時間に切ったのかと思うくらい。

2プライのパーロイドも質が良いとは言えないので、ピックガードは交換したいです。

スイッチは中華製では定番のAlphaを模した安物。動作は固めですがガリは無いのでこのまま使えそう。

ポットは安ギターには珍しく24mmが使われています。ボリュームがBカーブ、トーンがAカーブですが、先日の音出しの段階での感想だとこのギターにはボリュームもAカーブの方が良さそうな気がしています。

2つのポットの間にコイルタップのスイッチがついていますが、ボリュームポットを変えるついでに1ボリューム2トーンに変えてしまおうかと思案中。タップはポットのプッシュプルで切り替えればいいかと。

メーカーの仕様ではシングルコイルはアルニコマグネットとのことでした。なるほど、確かにセラミックでは無いですな。

ハムバッカーのプレートにはBelcatの刻印がありました。私はピックアップメーカーについて詳しくないのでBelcatといういうメーカーがどういうメーカーなのかわかりません。なのでググってみます。

・1988年2月25日、韓国の楊州市にベルキャットプロダクツ株式会社を設立。
・1996年12月23日、中国広東省にベルキャット第2工場が設立されました。
・1999年4月29日、ベルキャットプロダクツ株式会社は、元の社名をベルキャット株式会社に変更しました。
・2001年11月1日、中国の青島に第3工場が設立され、主にエレキギター用のギターアンプとコイルピックアップを製造しました。
・2006年3月、マーケティングと販売を促進するために、香港にBelcatHKオフィスが設立されました。
・2007年10月6日、青島の第3工場が広東省の第2工場に統合されました。>
・2008年3月、インドネシアのジャカルタにPT Belcat Co.、Ltd.を設立し、2008年10月に生産を開始しました。
・2009年10月、Belcat Electronics Ltdは、中国広東省でスピーカーを製造するために設立されました。
・2014年以来、Belcatはワイヤレスソリューションを自社製品に適用し始めています。
・2015年2月、韓国に楽器やギターアクセサリーの問屋として株式会社ノーマンを設立。

http://en.belcat.com/about.html

なるほど。PRSなどの廉価モデルにPUを提供しているG&BというPUメーカーがありますが、それと同じような感じかしら?

さて、とりあえず分解して細部を見てきました。使われているパーツに見るべきところもありますが、作りはなんてことのない安ギターという印象です。昔の安ギターはもっとひどい作りのものもたくさんあったので、そう考えると悪くは無い普通の安ギターなのでしょうか。

すでにステッカーを剥がしたりといったお掃除の作業に取りかかってはいますが、パーツだけほかのギターに流用しちゃうってのも有りじゃ無いかと思い始めています。ボディとネックは抜け殻のまま保管しておけばいつか何かで使い道がありそうですし。

どうしようかな、迷うな。

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