ギターストラップコレクション(1)

楽器屋さんやハードオフなどの中古ショップに行くたびに「いいなぁ」と思うギターが見つかりますよね。
「いいなぁ欲しいなぁ」と思うものの金銭的、スペース的など様々な制約があって簡単には購入できません。
例えそれが数千円のジャンクギターであっても、ペグやブリッジを交換すれば総額は簡単に1万円を超えていきますから決して安い買い物ではありません。

というわけで、私はギターの購入を諦める度にストラップを購入しています。

ギターストラップと言っても高いものは買えません、中古だったり新品でも安物だったりと、下は100円から上は1000円くらいまでで買えるものです。
ギターをコレクションする甲斐性はありませんが、1000円以内のストラップを数ヶ月に1本くらいならならなんとか買えますので、ギターを買えないときのストレス解消としてストラップを購入するわけです。

ストラップ購入の動機がストレス解消なので、デザインが気に入るとか色が好きとかそういった好みに関係なく、その時その場で売っているストラップを適当に購入することも多々あります。前述したように中古で100円のストラップもたくさん購入してきました。

購入したストラップはしばらく手元に置いて眺めているのですが、あまりに数が多くなると収拾が付かなくなるので、ストラップを保管しておく専用のダンボール箱を用意しています。その箱に入りきらなくなったら少しずつ処分して、空きが出来たらまた追加していくという感じで現在に至ります。

そのほとんどが中古で安く買った価値の無いものなのですが、希にお値打ち品が混ざっていることがあります。
また、通販で安売りしているタイミングで見つけた新品を購入することもあります。

ということで、現在所有するストラップの一部を紹介する記事を書いてみようという試みです。

第一回フェンダーのストラップ編(例外あり)

Fender Vintage Tweed Strap

左端の1が過去記事でも登場したVintage Tweed Strap です。ツイード・アンプのデザインを模したツイード柄が特徴のクラシカルなストラップ。

これは数ヶ月前にモーリスのアコギの購入を断念した時に購入したものです。モーリスは70年代のモデルで2500円だったかな。トップが膨らんでいて自分のスキルでは直せそうに無かったので諦めました。

このストラップは生地が柔らかくて肌触りがとてもいいです。裏地が無いので表地と同じ感触で肌に触れてきます。
普通の布地や合成繊維と違いツイードは織物なので解れやすい印象があります。乱暴には扱えなさそう。
メーカーが出してる数値では約112~126cmになっていますが、短い方は80cmくらいまで短く出来ます。まぁ80cmまで短いと田端義夫スタイルでの演奏になりますが。

どんなジャンルでも上手な人の演奏には見入ってしまいます。

Fender 2″ Monogrammed Strap, Black/Yellow/Brown

画像左から2番目のストラップです。これもタバコの臭いを消すという過去記事で登場しています。フェンダーストラップの定番中の定番モノグラムストラップ の黒/黄/茶です。手ごろな価格で見映えがするストラップといえば真っ先にこのストラップの名前が挙がりますよね。カラーバリエーションも豊富で、過去には日本限定カラーも発売されたこともあります。

さて、このモノグラムストラップですが、話によれば1970年代からのロングセラー商品だそうで、年代を追うごとに製品仕様が変わってきています。
現在販売しているモノグラムストラップは裏地がポリエステル(ナイロン?)製ですが、ちょっと前までは裏地がビニールレザーでした。

私の手元にあるのはビニールレザーのタイプ。現行モデルと比べると厚さがだいぶあります。旧モデルは裏地のビニールレザーが薄いフェルトのような生地と抱き合わせてあってフカフカとした厚みのある手触りです。
また長さが長いことでも有名で、現行モデルが約111cm~約133cm(メーカー記載)なのに対し、最も短くしても100cm、最大まで伸ばすと170cmにもなります(実測値)

FENDER 2” MONOGRAMMED STRAPS White/Brown/Yellow

画像左から3番目のストラップです。前述したモノグラムストラップの色違いで、これは白/茶/黄のカラーリングなんですが、色以外にもう一つ大きな違いが。

Fenderのロゴを見ると斜めでは無くて横になっています。これが俗に「横ロゴ」と呼ばれるビンテージモノグラムです。
最近ではハマオカモトが監修した数量限定のモノグラムが、この横ロゴを採用しています。

私はマニアでもコレクターでもないので、いつまでに作られたものが横ロゴで、どの年代にどんな特徴があるのかは分かりませんが、取りあえず手元にある横ロゴの情報だけ記載しておきます。

裏地は茶色いレザー(たぶん本革)、長さは約80cm~130cm、バックルは金属(恐らく鉄)、エンド部は本革で生地を挟み込んでリベット留め(2点)

固定されているシャーラーも西ドイツ製の刻印がある当時の物。横ロゴでこの色はあまり見かけないのでレアなのかもしれません。金に困ったら売りに出そうかしら。

2022/04/18 追記
チバカン楽器さんがモノグラムストラップの歴史をまとめていますのでリンクしておきます。この記事によると私が所有する横ロゴは70年代初期のもののようです。
魅惑のヴィンテージフェンダーストラップの世界

Fender FSC8 ストラップ

画像左から4番目のストラップです。FSC8と刻印があるのでこれが型番で間違いないんだと思いますが、この型番でググって見つかるのはオークションの出品情報くらいで詳しい情報は見つからず。
私が持っているのはネイビーですが、他にアイボリーっぽい色とカーキっぽい色があるのかな?

生地はごく普通の厚手のコットン、耳は表裏ともにスエード(貼り合わせ)
エンドに型番の刻印と「Genuine leather」「Made in Canada」の刻印があります。
長さは約80cm~130cmと一般的なサイズ。デザイン的にアコギに合いそうな落ち着いた印象です。Fenderのロゴが無ければ誰もFenderだとは思わないのでは?

このストラップはスクワイヤーのテレキャスを買い損ねたときに中古を購入しました。
白いテレキャスがちょっと不具合があるだけでかなり安かったんですが、Affinityシリーズなので弦が裏通しじゃないんですよね。そこが気になって一度スルーしたのですが、帰宅してからも気になって仕方がない。

このまま数日間こんなモヤモヤとした気持ちでいるくらいなら買ってスッキリしちゃおう!ということでその日のうちに買いに行ったのですが時既に遅し。誰かに買われた後でした。

精神的なダメージを癒やすべくジャンクコーナーの片隅に無造作に置かれていたこのストラップをピック3枚分くらいの値段で購入し、「フェンダーのストラップが安く買えたんだからいいじゃん」と自分で自分を慰めて帰路についた、という悲しい思い出の詰まったストラップです。

FENDER RUNNING LOGO STRAP

画像左から5番目のストラップです。現行で販売されているにもかかわらず前述したツイードストラップやモノグラムの陰に隠れて地味な存在のランニングロゴストラップです。

モノグラムストラップと一緒で現行モデルは裏地がポリエステルですが、私の手元に有るのは裏地がビニールレザーなので恐らくちょっと古いものなんでしょう。

Made in Chinaのタグが付いていて、だからとは言いませんが作りはお世辞にも良くは無いです。生地の端が解れやすいようで糸くずがたくさんでています。メーカーの画像でエンド部の縫製や加工を見る限り現行モデルの方が良い出来なような気がします。
長さは80cm~130cmで現行モデルとほぼ同じ。

購入した経緯は前述のFender FSC8 ストラップとほぼ同じ。これはテレキャスではなくてバーニーの古いレスポールモデルでした。

Gibson 詳細不明ストラップ

画像右端のストラップです。Fenderが続いてましたが最後はギブソンです。
どんだけ調べても全く情報が見つからないんです。

安っぽい生地にSRVを思わせる音符の模様が施されています。多くの場合はこの模様が印刷だったりするのですが、このストラップに関しては合皮で象ったパーツが縫い付けてあります。なので立体的な見え方です。
エンドは本革で片側のみリベットで留めてあります。もう片側のエンドにはゴールドの箔押しで「gibson USA」

なんというかチープです。チープなんですが「いい加減なチープ」ではなくて「大雑把なチープ」です。この音符を象ったパーツを1つ1つ曲線的に縫い付けるのは「いい加減」では出来無いと思います。
21世紀の大陸的(中国)ではなくて20世紀の大陸的(アメリカ)な作りという印象です。

しかし情報が見つかりません。この文章を推敲しながらも情報を求めて検索しているのですがまったく。コメント欄を開放しておきますので何かご存じの方はご教示ください。お願い致します。

今回はFenderストラップでした。
もし次回があるなら新品1000円以下で売られている安物ストラップで記事を書いてみたいと思います。

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