OCERGメンテ掃除編 その2

ボディ

笑っちゃうほど傷だらけのボディの掃除です。木部までいっちゃってる深い線傷や打痕も多くて最早どうしようもないのですが、何もしないのもツマラナイので手作業で磨いてみます。

Before

この状態からスタート。
耐水ペーパーの1000番→1200→1500→2000と少しずつ番手を上げながら磨いていき、液体コンパウンドの3000→7500→9800という順番で仕上げました。

途中経過の写真も撮ったのですが代わり映えしていないのでボツに。写真には写りませんが番手を上げるごとに手触りだったり見た目の艶が変わっていくのが確認できました。

After

光を当てて撮影すると細かい磨き傷が残っているのが分かりますが、手磨きではこれが限界。ペーパーをハードスポンジなどに貼り付けて当て木代わりにしたりすればもう少し丁寧な作業が出来たかもしれませんし、ポリッシャーがあればもっと艶々に仕上がったかもしれません。
まぁ遠目に見ても近づいて目を凝らして見ても傷だらけのギターに変わりは無いので持ち主的にはこれで十分満足しています。

ピックアップ

ピックアップはどれも汚れています。特にリアのハムバッカーは酷い有様なので、外側に巻いてるテープの交換と周囲の清掃をしたいと思います。
ついでなのでタップ線を引っ張り出してコイルタップできるようにしておきます。

ハムのベースプレートのビス穴に調整幅があるので、これを外してマグナに流用したいと思います。
マグナに用意したけどビス穴が合わなかった新品のベースプレートがOCERGのビス穴とピッタリなのでこれを代わりにします。

4本のビスを外しました。ベースプレートにアースが繋がっているのでこれも外します。
ベースプレートが大きいので30Wのハンダごてだと時間がかかること。60Wが欲しいところですが、ギターで使うだけならたぶんそれほど出番はないんだろうなぁ。

2本の赤い線で2つのコイルを繋いでいるので、これを延長してタップ線にします。2極スイッチでタップできるようにするので3芯で十分なはず(たぶん)

手持ちの電線で赤色が無かったのでピンクにしました。ピンクなんて色はギターの配線じゃあまり使われないから、自分で増設した線って事が後々からでも分かりやすくてちょうど良いかも、と自分に言い聞かせてピンクを採用します。

剥き出しにしておくとトラブルの元なのでアセテートテープで保護しておきます。このテープをまき直すのが今回の本来の目的。

2つのコイルを繋げるように巻かれていた古いテープを剥がしました。

それそれのコイルは蝋付けされているようですが、ポールピースを押してみると簡単に抜けそうなので抜いちゃいます。これで錆が落とせるな。

ピカールで1本ずつ磨いていきます。上のコイルが磨く前、下のコイルが磨いた後です。

ベースプレートを取り付けてからだと何重にも巻くのが難しいので、この段階でアセテートテープを巻いてしまいます。

テープの幅が広いのではみ出す分をカットしなくてはいけないのですが、アセテートは繊維なので切れ目を入れればそこから真っ直ぐ手で引き裂けます。そこがビニールテープと違って便利。お値段が高いだけのことはあります。

こんな感じに、最初に切れ目を入れたところから繊維に沿って真っ直ぐ裂けます。
1周巻いては余分を引き裂いて、を繰り返して3周ほど巻きました。

新しいベースプレートを取り付ける段階になって気がつきました。角に空いている配線を逃がす穴の位置が違うじゃない!フロント用のプレートだからか?

このままでも何とかなりそうな気もするんですが、このまま取り付けちゃってコードの長さが足りなくなったりするような事態は避けたいです。

ここでの僅かな手間を惜しんだことで後々になって大きな手間が掛かっては馬鹿らしいので穴を空けました。
穴を開ける作業よりも金属用のドリルビットを工具入れから探し出すのに時間がかかった。

タップ線が増えたので元の穴より1mmほど大きめの穴を開けておきました。

ちなみにボディやエスカッションにマウントするネジ穴のサイズも変わります。今回は入手が容易いM3のネジへの変更で済みましたが、場合によってはインチサイズだとかM2.4だとかの入手しづらいサイズだったりするのでややこしいです。
PU変更するときは音も大事ですが取り付けネジが付随しているかのご確認を忘れずに。

空けた穴に配線を通して、プレートにアースを繋ぎます。イモハンダですがまぁいいか。

あとはベースプレートをネジ止めして、その上からアセテートテープを巻いて完成です。最後にテスターで通電チェックしてOK。

饅頭か?蒲鉾か?
白とピンクのコントラストが食欲をそそる、美味しそうなハムバッカーに生まれ変わりました。

フロント&センターのシングルコイルもポールピースの錆が酷いので掃除します。蒸し暑い作業部屋で手磨きは辛いので文明の利器を利用しました。もう何十年も使っているリョービ。

Before
After

5分と経たずに作業終了です。
なんだろ、この何もしていないのに終わってしまった感。電機の力は偉大だわ。
やっぱポリッシャー買おうかなぁ。

今後の予定

ネックやヘッドの裏も汚れ落としを兼ねてペーパーを掛けたいのですが上手く仕上げられる自信がありません。どうしようかな。

欠品パーツも揃ったので早く組み上げて音を出したいと思う反面、もう少しゆっくり楽しみたいという思いもあります。

というのも、OCERGの後に分解予定のギターが無いからでして、次の候補が見つかるまでは焦らずやっていきたいと思います。

ただ今年に入って4本も増えているので、そろそろ2~3本売りに出さないといけません。

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