中古で購入したPlaytech TL250Ⅱのメンテナンスとカスタマイズの記事です。
第1回目はこのギターについての紹介で終わってしまいましたので、第2回目の今回からが本格的なメンテナンス記事になります。
で、今回はタイトルの通りペグの交換です。
ロトマチックペグの分解清掃に関する記事は当ブログでも散々扱ってきましたが、ペグを交換する作業については詳しく書いてきませんでしたのでちょうど良い機会です。
では早速
まずはペグの表側からナットを緩めます。ほとんどの場合で10mmのナットだと思いますので10mmのレンチをお使いください。
1個ずつ交換するのは面倒なのでペグ6個分全て緩めてまとめて交換します。
このナットは緩みやすいです。中古ギターはもちろん新品で買ったギターでもこのナットが緩んでいる場合がありますので、ペグ交換の予定がなくても定期的にナットの緩みを確認して必要に応じて増し締めするといいかもです。
ナットが緩んだらギターを裏返して、赤丸で囲っているビスを6本緩めて外します。
プラスドライバーで回せますが、細いネジが硬いメイプル材に締め込んでありますのでサイズの合わないドライバーで無理に回そうとするとネジ山を舐めやすいです。ご注意を。
ナットとビスが緩んだらペグ本体を外します。ペグが外れるとこんな感じになります。
次に新しく取り付けるペグを準備します。今回は中古で入手したGOTOHのペグを取り付けてみます。中古品ですが例によってオーバーホール済みです。
まずはペグシャフトをヘッドのペグ穴に通し、ナットを適当に締めて仮止めします。この時点ではキッチリ固定しなくても大丈夫。
マグナムロックやH.A.Pといった機能を持ったペグの場合は1-3弦と4-6弦でペグシャフトが異なる場合がありますので、組み付け時に説明書をお読みください。
ギターを裏返してネジ止めしていきます。この時にペグの位置を微調整しながらナットとネジを少しずつ締めて固定していきます。
文章にすると順番(手順)があるように思えますが、6このペグが真っ直ぐ取り付けられれば手順はどうでもいいです。やりやすい方法でどうぞ。
GOTOHペグへの交換が終了です。
新品でも中古でも安ギターを購入したらまず手を付けたいのがペグの交換です。安物のペグを交換するだけでチューニングが安定しますし、精度の良いペグはチューニングにかかる時間を短縮してくれます。
とはいえ、今回のプレイテックに付いていたペグは思ったほど悪くは無かったんですよ。
動きも悪くないしワッシャーもきちんと入っているし。チューニングは狂うんだけど安ギターのペグにしては思ったより狂わない。
ペグの裏には「YOLNTH」という刻印があって、ググってみると意外と情報が見つかります。そこそこ著名な安ギターに付いていて結構流通しているみたいです。
しばらくこのペグのまま使おうかとも思ったんですが、そうするとメンテナンス記事(要するにこの記事)が書けなくなってしまう!
ということでちょうど余っていたGOTOHペグに交換した次第です。
今回はロトマチックペグの交換でしたが、ペグの種類にはクルーソンタイプと呼ばれるビンテージタイプの物も存在します。
ロトマチックペグの場合だとヘッドのペグ穴は10mmであることがほとんどですが、クルーソンペグではペグ穴が6mmだったり8mmだったり製品によって異なります。
そのため、ロトマチックペグからクルーソンタイプに変更する場合は10mmの穴径を製品にあった穴径に調整するコンバージョンブッシュと呼ばれるパーツが必要になります。(ペグを買うと付属してきたりもします)
逆にクルーソンタイプからロトマチックに変更する際はヘッドのペグ穴を10mmに拡げる作業が必要になります。
クルーソンペグ GOTOH SD91
コンバージョンブッシュ 外形10.2mm 内径6.5mm