過去に所有していたギター、バスカーズ BLC300の紹介記事です。
ギターの紹介
島村楽器のプライベートブランドの1つ、バスカーズのレスポールカスタムタイプです。
島村楽器のPBはいくつかのグレードごとに分かれていまして、バスカーズは一番お安いグレードの商品群に与えられたブランド名です。https://www.shimamura.co.jp/originalbrand/brand.html
お安い価格帯なので初めての1本としても手に取りやすいのか、はたまた店員さんが売りやすいのか、バスカーズのストラトタイプなんかは結構な数の中古が流通していて、特に島村楽器の店舗と商圏が重なるハードオフ等の中古楽器を扱うお店では、2本3本と在庫しているのを見かけます。
お安いブランドということで軽く見られがちですが、島村楽器という全国展開するチェーン店の店頭で売られているわけですから、アフターサービスも受けやすいし、万一不具合があっても文句を言いに行けますし、要するに言葉は悪いですけど売り逃げの心配がないわけですよ。
そういう意味では同じ価格帯の通販専門ブランドを新品で買うよりはリスクが少ないのかもしれません。
(アフターサービスのしっかりしている通販ブランドももちろんあります)
BLC300
本家のレスポールにいくつかのモデルがあるように、バスカーズのレスポールタイプも3種類販売されています。
廉価タイプのBLF200、スタンダードのコピーモデルBLS300、そしてカスタムのコピーモデルであるBLC300です。
廉価モデルはエピフォンから安くて魅力的なモデルがいくつも出ていますし、スタンダードモデルは各メーカーがこぞってコピー製品を作ってきましたから中古市場にもたくさん流通しています。
レスポールカスタムもコピー品が流通していますが他のモデルと比べるとそれほど数が多くなく、場合によっては結構なお値段が付けられています。
なので新品が3万円を切る価格で雰囲気だけでも浸れるBLC300は貴重な存在なのかもしれません。
ヘッドのインレイやポジションマークも決して安っぽくはありません。
ナット幅は約42mmで昨今のギターでは一般的な数字です。
指板のRは10インチなのでストラトからの持ち替えでもさほど違和感を感じないと思います。ネックはしっかりとした握り心地です。
金属パーツは特別良いもの(GOTOHなど)ではありませんが、弾いていて音が狂うといった安ギターにありがちな悪いものでもありません。
ギターの状態
外見は小傷やちょっとした塗装の凹みがあります。特に手が触れる機会が多いスイッチ周辺やコントロールノブ周辺には複数の小傷が付いています。
遠目からでも目立つような大きな傷や打痕はありません。
ネック6弦側3フレットと12フレットの部分のバインディングに小ヒビがあります。
また指板脇のバインディングは汚れやすく、汚れを落としにくいので僅かな変色箇所が見られます。
金属パーツは光沢を保っていますが、経年による劣化が始まっています。
PUカバーやテールピースは特に問題はありませんが、日常的に手が触れやすいペグとブリッジはメッキのくすみや点錆が見受けられます。特にペグは顕著です。
なるべく綺麗に掃除していますが、ゴールドパーツはメッキはがれの懸念があるためゴシゴシとは磨けません。表面に浮いた僅かな点錆は落としきることが出来ずそのままの状態です。
エスカッションの固定ビスやストラップピンなどの金属パーツが黒ずみ始めています。いい感じでヤレた感が出ていると思いますが、他のゴールドパーツが金ピカなので意識してみると気になるかもしれません。
力ずくで磨いてしまうとメッキが剥げて地金が出てしまうので曇りを取る程度の磨きに留めています。
ピックガード、トラスロッドカバー、裏蓋には保護ビニールが貼られたままです。ビスが錆びる原因にもなりかねませんので早めに剥がしてください。
フレットは使用年数の割りに減っていません。1~9Fで8割以上の残、12F以降はほとんど減っていません。ピカールで磨いてピカピカでお渡しできます。
指板は汚れを落としてからオイルで保護してます。
ネックは1弦側の5F~7F付近で若干の順反りです。時期的なこともあってトラスロッドは弄っていませんが、現状でも演奏には問題ありません。
フレット端の処理は15フレット以降でちょっと気になりますが、1~12Fまでは演奏性に問題が出るほどではありません。
スイッチはガリがあったので接点洗浄剤でガリ取りをしています。
このギターに限らず、安ギターの3wayトグルスイッチは接点が剥き出しなのでどうしてもガリが出やすいです。なのでいまは大丈夫でもこの先またガリが出るやもしれません。
交換するにもパーツ代が結構なお値段なので悩みどころ。
ポットは4つともガリはありません。
入手した際はどういうわけかPUの配線が逆になっていました。(フロントを選択するとリアが鳴る、ノブもリアを弄るとフロントが効く)
慣れればいいことなのでそのまま使っていましたが、今回の出品に当たって配線し直しました。
交換済みパーツ
ジャックは後々トラブりやすいので新品に変えてあります。
ペグワッシャーも寿命を迎えていたので新品に交換済みです。
ストラップピンクッションは元から付いていたフェルトに加えて革製のクッションを追加しています(色はアイボリー)
手放した理由
基本的にはフェンダータイプのギターが好きなんですが、1本くらいレスポールが欲しいなと思い探しているときに良さそうな中古が目に留まり購入しました。
安ギターなのに漂う高級感、このギャップはいまでもお気に入りです。
最近になってとあるお店で売られている中古の安レスポールコピーに一目惚れしてしまいました。できることならその場で購入したかったのですが、前述したようにレスポールは1本有れば十分なんです。
というわけで現在1本だけ所有しているレスポールモデルを手放すことを決意しました。
ボルトオンネックの安ギターであることは隠しようのない事実ですが、お値段から想像する先入観を吹き飛ばしてしまうほどの高級感がこのギターの魅力だと思います。
現行でコスパが高く評判の良いレスポールコピーはブリッツでしょうか。ARIAは昔からレスポールコピーを作っているからノウハウがあるんでしょうね。
BLITZ BY ARIAPROII / BLP-CST Black