バッカス YSM-450R 山野楽器オリジナルモデル

過去に所有していたYSM-450Rの紹介記事です。

ギターの紹介

国内外のギターメーカー以外に、下倉、黒澤、石橋、島村・・・etc、といった楽器屋さんが自社のプライベートブランドでギターを販売しています。それらのPBギターの中には安ギターの範疇に含まれるギターもたくさんあって、そういったギターを買っては弄るのが好きなんです。

で、YSM-450Rです。これは山野楽器のオリジナルモデル。
製造元であるディバーザーのブランド、バッカス名義で販売されていましたがBacchusロゴのモデルの販売は既に終了していて、現在は山野楽器のPBである「Goodfellow」の名を冠したギターとして販売されています。

島村ほど全国的な店舗展開をしておらず、石橋ほど安値で販売していないので販売数も多くは無いのでしょう。中古市場ではあまり流通していません。Goodfellow名義では現在も新品販売しているので希少価値が付くようなレアさはありませんが、Bacchusロゴのものは生産が終わってるのでそういう意味で希少と言えば希少。

手ごろな価格の入門モデルですが造りは良いです。
そもそもあの山野楽器が、厳密な検品基準を設けF社だろうとG社だろうと出來の悪いものは容赦なく送り返すと噂される山野楽器が自社のオリジナルモデルとして売ってるわけですから、その事実からしても造りの良し悪しは想像できます。

製造はディバイザーでバッカスブランドです。山野楽器の説明によれば製造は中国工場ですが、検品・調整はディバイザー本社で行っているようです。

バッカスのエントリーモデルと言うとユニバースシリーズになりますが、ユニバースシリーズがトラディショナルなストラトシェイプなのに対して、YSM-450Rはホーンが尖ったオリジナルデザインです。

PU配列はSSHで1ボリューム1トーン、ハムバッカーはスイッチでコイルタップできるようになっています。

ギターの状態

縁あって中古で購入したのですが私の手元ではほとんど弾いていません。通算で30分も弾いていないんじゃなかろうか。
入手当時から新品同様で私の手元でも弾いていないので状態はとても良いです。

塗装面に光を当ててジッと見れば小傷や擦り傷は見つかりますが、大きな傷や打痕は無く塗装面に曇りがある場所もありません。

フレットは1~8Fで僅かに減り始めている感じ、12F以降はほとんど使われていない状態です。ピカールで磨いてピカピカにしています。

指板は汚れを落としてからオイルで保護してます。

ネックはほぼ真っ直ぐです。ナット幅は約42mm、ネックの形状は薄めです。

ペグ、ブリッジといった金属パーツは特別良いものが使われているわけではありませんが、普段の使用には十分なクオリティです。

スイッチ、ポット、ジャックにガリはありません。
フレットの処理も丁寧で、現状では演奏する上で気になる点は見当たりません。

手放した理由

ギターの所持数は10本まで!と自分でルールを作っています。そうしないと収拾が付かなくなってしまうので。
で、現在の所持数が10本。どれかを手放さないと次の1本が買えません。

というわけで手放します。
10本の中からYSM-450Rを選んだ理由はとても簡単。

できが良すぎてツマラナイ

弄るのが趣味なのに弄る必要のある部分が見当たりません。
安ギターでまず気になるのはペグとブリッジ、ナットあたりです。
購入してみてペグがダメならペグを、ブリッジが糞ならブリッジを変えるのですが、前述したようにペグもブリッジも特別良くは無いけど決して悪くは無いんです。

このブログでも何度か登場しているフェンダーのブリッジやGOTOHのペグは、実はこのYSM-450Rに取り付けようと思って購入したものなんですが、交換の必要性が思ったほど感じられず結局出番が来ませんでした。
YSM-450に換装したところで感動するような違いは生じないんじゃなかろうか、もっと安物のギターに取り付けて変化を楽しみたいと思ってしまいます。

出来が悪い子ほど可愛い、なんて言いますが私の場合はギターに対してがコレでして、出来が良いと手を掛ける頻度が減るので愛着が湧きにくいのです。弾いている時間よりも弄っている時間・磨いている時間の方が圧倒的に長いものですから。
本当に出來が良いギターは安ギターとは別に所有していますので、安ギターは安ギター然としたどこか出来損ないの部分があって欲しいんです。

手放す理由をもう一つ。
バッカスのユニバースシリーズと同様に、ネックが薄くて指板が400Rなんですよ。
「薄いネックで平らな指板が弾きやすい!」なんて紹介の仕方もされますが、人の好みは千差万別。私の好みではありませんでした。

普通の安ギターを購入したつもりが高級な安ギターを手に入れてしまった、というのがYSM-450Rというギターの感想です。

現行のGoodfellowモデルの販売価格が約25000円ですが、個人的には納得できる価格設定だと思います。
1万円前後のショップオリジナルモデルや通販専売の安ギターと比較するのはちょっと失礼。比べるならYAMAHA パシフィカ112とかSQUIER Affinity辺りのモデルでしょうか。

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