
2020/09/08 最終加筆
いつもの巡回コースを巡っていると、見慣れない黒い箱を見つけました。
バカでかくてちょっと重めの物体ですが、ジャンク品なのでサラリーマンの昼飯代くらいのお値段。
夕方近くに立ち寄ったんですが、こんなに目立つものがよく売れ残ってたよなぁ。
ジャンクの理由は「ガリ、出力不安定」とのこと。「それくらなら直せるかな」と持ち帰ってみました。
分解好きな性分なもので音出し確認もせずに分解してみます。
どうせ電解コンデンサあたりだろうと確認してみますがコンデンサに異常なし。目視の限りでは真空管も大丈夫そう。
だめだ、コンデサと真空管以外が原因だとしたら見当が付かん、こりゃ直せんかもしれん・・・。
あちこち見てみますが接触不良や断線も無さそうです。
仕方がないので元に戻して音を出してみたところ、異常なし。
ガリ→症状確認できず
出力不安定→プリセットのモデリングアンプを切り替えるとVOやGAIN・EQもリセットされてしまうのですが、そのことを言っているのかな?
だとしたらそれは仕様なので不具合では無いです。
というわけで直す必要はありませんでした。当然ながらバラす必要もなかったみたい。
お安く購入できたのは嬉しいのですが、ちょっとだけガッカリ。
近所迷惑になるので普段はマルチエフェクターにヘッドホンを繋いでギター弾いています。リズムマシンとルーパーが連動するZOOMのマルチは独りギターに最適なのです。なにより安いし。
ですので、こんな大きなアンプで音を出すのは久しぶり。下手くそでも大きな音が出るとテンションが上がります。ヘッドホンじゃ腹にズンズンこないからねぇ。
ただやはりご近所迷惑なのは間違いないので結局ヘッドホンを差しました。
現行機種のVT20XやYAMAHAのTHR、同じVOXのMINI5 RHYTHMやVX50 GTVなど、こういったモデリングアンプが手ごろな価格で買えるようになったんですな。
初めて買うならこういったアンプモデルやエフェクトが付いてた方がエレキギターの楽しさを存分に楽しめるよね。
分解時に写真を撮っておいたのでいくつか掲載します。クラウドが一杯になって消しちゃったとしてもここに載せておけばバックアップ代わりになるので便利じゃん!と最近気付きました。
2020/08/12 追記
問題なく使えるじゃん、と思っていたら突如として不具合の症状が出ました。
電源入れても音が出ない・・・。
いつも通りにプラグを差して電源ON→各ランプ点灯・通電確認数十秒待ってからゲイン・ボリュームなど各ノブを調整→マスターボリューム&パワーレベルを徐々に上げる
で、普通ならこれで音が出るはずなんですがウンともスンとも言わない。
各ノブをグリグリ回してみても変化無し、プリセットを変えてみても同じ状況です。
ジーと小さくノイズは聞こえるのでスピーカーの故障や接続不良といった問題ではないみたい。
内蔵のチューナーを使ってみるとちゃんと機能するのでインプットに問題はないようです。
ということはやはりどこかの回路で問題が発生しているのでしょうか。
前回は基板が覗けるところまでしかバラさなかったので、今回は意を決して基板を丸ごと取り出して確認してみました。
裏側に載ってる小さい電解コンデンサーはこうしないと確認できないので。
ところが目視の限りではコンデンサーに異常は無し。ハンダ割れも確認できず。真空管も大丈夫そう。こうなるともうお手上げ。
手元にあるのはアナログテスターだけ。オシロスコープなんか持ってませんし、仮に持ってたとしても文系の私には使いこなせるわけがありません。
仕方がないので基板のホコリを取って、ポット類を接点洗浄剤と接点復活剤でメンテしただけで元通りに組み直しました。
修理に出すといってもお値段高いだろうし、これはもう持ち手を外して頑丈な椅子として第二の人生を送ってもらいましょう。
なんて考えながらダメ元で動作チェックしてみたら普通に音が出やがった。そのまま使用してても問題なし。
どういうことよ?
というのが昨晩の話。
原因は分からないけど直って良かったと思っていたんですが、先ほどまた電源を入れると音が出ない。
機嫌が悪いと鳴らんのか?このアンプは。
電源を入れるたびに音が出るときと出ないときがあるこのアンプ。
音が出る条件を把握できてしまえばいいのでしょうが、現時点では何の手がかりも掴めていません。
持ち合わせの知識と経験のみで出来ることといえば真空管の交換くらいです。
しばらくは機嫌を伺いながら上手に付き合って、そのうち機会があれば真空管を交換してみようと思います。
2020/08/25 追記
しばらく使ってみましたが相変わらずです。音が出るときもあれば出ないときもある。また音は出てもノイズ混じりで音量が小さいです。
原因を断定できないので思いついた事を順番に試していくしかありません。
まずは手始めに真空管を交換してみました。
交換する必要は無いような気もするのですが、思いつく中で最も交換しやすいのが真空管なのでまぁ仕方がないかと。上手いこと直ってこの先も使い続けていくならいつかは交換が必要になるのでしょうし。

左がVT20+に元々付いていたRUBY 12AX7A、右が今回用意したJJ Electronic ECC83S
真空管を交換したことで音質が変わるのか?なんてことは私の貧相な耳では分かりません。そもそもそういうことを期待して交換したのではなくて、不具合が直るか否かが問題です。
・・・直りませんでした。
予想は付いていたので心理的なダメージはありません。ダメージがあるとしたらお財布でしょうか。安く買えたとはいえエリクサー1セットと同等以上のお値段ですし。
というか、私が買ってくるジャンクギターの中には1500円以下の物も結構あるので、ギター一本分の出費になるわけですよ。そう考えると懐が痛んできます。

JJ Electronic ECC83S
2020/09/08 追記
色々と触っているウチに問題のある箇所が判明しました。
どうやらMASTERのツマミを触ると不具合が起こるようです。
不具合が起こっている状態でMASTERのツマミを押し込むように回すと不具合が解消されます。
要するにポットの接触不良ですな。
各ポットにガリがないことは確認済みで、初回に分解した際にポットに接点洗浄剤を吹いていた記憶もあります。
ということはポット内部ではなくてポットと基板の接触じゃないかと疑ってみます。
早速バラして確認します。
が、パッと見た感じではハンダ割れも無さそうだし接触は問題無さそう。
とはいえMASTERポットで症状が出ているのは明確なので、一度ポットを外して内部を洗浄、基板に付け直してみたところ・・・、問題解決です。
目視で問題なくても接触不良は起こるんですなぁ、良い勉強になりました。
購入から1ヶ月以上もかかってしまいましたが、これでちょっと自信が付きました。簡単なアンプ修理なら私でもできるかもしれない。
行きつけのハードオフでジャンクのマーシャルアンプが売られてたよなぁ、あれ直せるかな?