GOTOH SD91 ペグ交換 スクワイヤーCVストラトのメンテナンス

先日購入したSquier Classic Vibe ストラトのメンテナンス記事です。

信頼できるショップの店頭で購入したギターならともかく、アマゾンでお安く購入したギターでは新品でもメンテや調整は必要なわけでして、どうせならこの機会に好みのパーツに交換してしまおうと考えました。
今回は第一弾としてペグ交換です。

オリジナルのペグはご覧の通りのクルーソンタイプ。今回はコイツをGOTOHのSD91マグナムロックに交換します。
クルーソンタイプのペグを交換しようと考えた時にSD91は本家クルーソンと並んで定番の商品です。SD91はストラトやテレキャスなどの6連ですが、レスポールやアコギなどには3×3のSD90という商品が用意されています。

マグナムロックというのはGOTOHが採用するロックペグの機構のこと。詳しくはGOTOHの紹介をご覧ください。
https://g-gotoh.com/product/sd91/

オリジナルのペグを外してGOTOH SD91と並べてみます。ほとんど変わりませんな。
クルーソンタイプもロトマチックもペグのデザインとしてはもう完成されているんでしょうね。オリジナリティを出そうにもその余地が無いんでしょう。

ペグシャフトに関してだけはデザインが異なりますが、オリジナルはスプリット、SD91はマグナムロックなのでこれは仕方なし。

見た目こそ同じですがツマミの回転はSD91の方が圧倒的にスムーズです。
オリジナルのペグも弦を張っている状態で不満は感じなかったのですが、本体から外して単体で比べてみると全く違います。
ギア比もオリジナルが1:14なのに対してSD91は1:15です。

今回はC・A・R・D 6 というアイテムも用意してみました。

GOTOH ( ゴトー ) / C.A.R.D-6
GOTOH ( ゴトー ) / C.A.R.D-6

C - Carbon Fiber
軽量かつ強靭なカーボン繊維を配合した特殊樹脂製

A - Align Center
ブッシュタイプのチューナーを適切な取付け位置に誘導するセンターガイド機能付き

R - Resonant
チューナーとヘッドの空間を密着させる事により弦振動の伝達性が向上

D - Defend
ベースプレートエッジによるヘッドの取付け痕や塗装割れから大切な楽器を保護

C-A-R-D 6 - G-GOTOH Official Web
For SD91

要するにペグとヘッドの隙間を埋めるスペーサーみたいなものでしょうか。
気になるのは

※ C・A・R・DはGOTOH製品専用パーツです。 他社製品とのフィッティングは保証いたしません。

という一文。パッケージにも「SDシリーズ専用です!」って書いてますね。

果たして本当なのでしょうか?ちょうど良い機会なので試してみます。

まずは正しい使い方を知るためにSD91に当ててみます。当然ですがピッタリです。
隙間が埋まって金属の縁の部分と面一(ツライチ)なのがわかります。これならヘッドと密着してイイ効果がありそうな気がします。

続いてスクワイヤーのオリジナルペグに当ててみます。

画像を見た感じではイイ感じにフィットしているように見えます。

が、しかし

横から見ると浮いているんです、これが。

なるほど、GOTOHの言うようにSDシリーズ専用なんですな。

先に「デザインが完成されてる」なんて書きましたが、細部の微妙なデザインは製品ごとに工夫されているんですね。軽率でした。

あわよくばオリジナルのペグにCARD6を組み合わせて使えないかと目論んでいたのですが夢破れました。
大人しくSD91+CARDの組み合わせで行きたいと思います。

ペグを取り外してブッシュだけが残った状態の画像です。

面倒くさがりな私はブッシュはこのまま使い回したいところなんですが、「ペグとブッシュの組み合わせは大事、専用ブッシュを使うこと」なんて話を昔から良く聞きます。GOTOH SD91の取説にも「ブッシュは必ず専用の物をお使いください」と記載されています。

仕方がない、取り替えるか。

SD91を購入すると専用ブッシュの他に画像のような治具が同梱されています。この治具をヘッド裏からペグ穴に差し込んでゴムハンマーなどで「コンコン」と叩いていくと元のブッシュが外れます。

今回は比較的緩めだったので軽く叩いただけで外れましたが、場合によってはかなりキツく嵌まっていることがあるので専用の治具はとても大事です。中古でペグを購入するときは治具が付属するかどうかも確認するといいかもしれません。

外したブッシュ(左)とSD91付属のブッシュ(右)を比べてみますがあまり違いがあるように思えません。とはいえ先のCARDの件もありますので、私なんかが気付くことが出来ない細かい部分が大きく違うのでしょう、きっと。

1弦だけSD91のブッシュがユルユルで簡単に外れてしまうのでシールテープを巻いて対応しました。
ネットでググるとタイトボンドを使うなんて方法も見つかりますが、ボンドで固めてしまうと後々外す時になって苦労しそうです。なので今回はシールテープを2巻きほどしてから嵌め込むことで対応しています。

ペグ本体を取り付ければ作業終了です。
見た目はあまり変わっていませんが前述したようにスペックアップを果たしているはず。

が、実際に体感できるかどうかは弦を張ってみてからのお話です。

ちなみにストリングリテーナーはトリプルに換えてみました。これでストックを使い切ったので気が向いたらまた輸入&出品したいと思います。
1ドル103円くらいまで下がらないかしら?

次はナット交換の予定です。

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